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テーマで選ぶ『文学』
・相田みつを ・芥川龍之介 ・あまんきみこ
・有島武郎 ・井狩春男 ・池澤夏樹
・大江健三郎 ・銀色夏生 ・倉田百三
・サン=テグジュペリ ・重松清
・司馬遼太郎 ・スティーヴン・キング
・瀬戸内寂聴 ・タゴール ・太宰治
・新美南吉 ・ノア・リュークマン
・浜田広介 ・水上勉
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その後、名言をクリックすると、書評コメントが読めます。
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相田みつを(詩人)
□『生きていてよかった』より
「うばい合うと 足らないけれど
わけ合うと あまっちゃうんだなあ」
「いいことは おかげさま
わるいことは 身から 出たさび」
□『いちずに一本道 いちずに一ッ事』より
「どんな理屈をつけても 戦争はいやだな
肉親二人
わたしは戦争で失っているから」
「いのち 尊し」
「外灯というのは
人のために
つけるんだよな
わたしはどれだけ
外灯を
つけられるだろうか」
「あなたがそこに ただいるだけで
その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんなあなたに わたしもなりたい」
□『にんげんだもの』より
「アノネ
ひとのことじゃないんだよ
じぶんのことだよ」
「トマトにねぇ
いくら肥料をやったってさ
メロンにはならねんだなあ」
「アノネ
がんばんなくてもいいからさ
具体的に動くことだね」
「七転八倒
つまづいたり
ころんだりするほうが
自然なんだな 人間だもの」
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芥川龍之介(作家)
□『侏儒の言葉・西方の人』より
「創作は常に冒険である。
所詮は人力を尽した後、
天命に委かせる(まかせる)より仕方はない」
「文を作るのに欠くべからざるものは
何よりも創作的情熱である」
□『蜘蛛の糸・杜子春』より
「いくら仙人になれたところが、
私はあの地獄の森羅殿の前に、
鞭を受けている父母を見ては、
黙っている訳には行きません」
「 『きゃぁん。きゃぁん。助けてくれえ!
きゃぁん。きゃぁん。助けてくれえ!』
この声は又 白の耳にはこう云う言葉にも
聞こえるのです。
『きゃぁん。きゃぁん。臆病ものになるな!
きゃぁん。臆病ものになるな!』」
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あまんきみこ(絵本作家)
□『おかあさんの目』より
「うつくしいものに出会ったら、
いっしょうけんめい見つめなさい。
見つめると、それが目ににじんで、
ちゃあんと心にすみつくのよ。
そうすると、いつだって
目のまえに見えるようになるわ」
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有島武郎(作家)
□『小さき者へ』より
「お前たちをどんなに深く愛したものが
この世にいるか、或はいたかという事実は、
永久にお前たちに必要なものだと
私は思うのだ」
「私はお前たちを愛した。そして永遠に愛する」
「お前たちの若々しい力は
既に下り坂に向おうとする私などに
煩わされていてはならない。
斃れた親を喰い尽して力を貯える
獅子の子のように、力強く勇ましく
私を振り捨てて人生に乗り出して行くがいい」
「産は女の出陣だ。
いい子を生むか死ぬか、そのどっちかだ」
「母上の愛は遺書にあるように
お前たちを護らずにはいないだろう」
「私の一生が如何に失敗であろうとも、
又私が如何なる誘惑に打負けようとも、
お前たちは私の足跡に不純な何者をも
見出し得ないだけの事はする。
きっとする。
お前たちは私の斃れた所から
新しく歩み出さねばならないのだ」
「不幸なそして同時に幸福な
お前たちの父と母との祝福を胸にしめて
人の世の旅に登れ。
前途は遠い。そして暗い。
然し恐れてはならぬ。
恐れない者の前に道は開ける。
行け。勇んで。小さき者よ」
「子を思う 親の心は日の光
世より世を照る 大きさに似て」
□『生まれ出づる悩み』より
「それを君に勧めるものは君自身ばかりだ」
「痛ましい陣痛の苦しみであるとは云え、
それは君自身の苦しみ、
君自身で癒されなければならぬ苦しみだ」
「君よ、春が来るのだ。
冬の後には春が来るのだ」
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■ 井狩春男(35年間、取次の窓口に勤務)
□『この本は100万部売れる』より
「ベストセラーをつくる上で
大事なのは企画力ではない、
企画を実際の行動に移す力だ」
「ベストセラーを連発する編集者諸氏は、
なぜ売れたか、の分析を徹底的にやります。
そして、なぜ売れなかったか、
を時間をかけて
いじいじ考えない」
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池澤夏樹(作家)
□『憲法なんて知らないよ』より
「われわれ日本人は、国には戦争をする
権利があるという考えを永遠に否定する。
国の間の争いを武力による脅しや
武力攻撃によって解決することは認めない。」
「陸軍や海軍、空軍、その他の戦力を
持つことはぜったいにしない。
国というものには戦争をする権利はない。」
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大江健三郎(作家。ノーベル文学賞 受賞者)
□『「自分の木」の下で』より
「もう取り返しがつかないことを
しなければならない、と思いつめたら、
その時、『ある時間、待ってみる力』を
ふるい起こすように!」
「たとえ、問題がすっかり
解決しなかったとしても、
じっと考える時間を持ったということは、
後で思い出すたびに意味があったことが
わかります」
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銀色夏生(作家)
□『詩集 小さな手紙』より
「今日だけが とてもやさしくてあるように
今日だけでも とてもやさしくあるように
今日さえ克服できれば
目の前には今日しかないから」
「悲しみなさい あとでむかえにくるから
行きなさい あとで抱きしめてあげるから
まちがったとしても
あとで すべてを聞いてあげるから」
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倉田百三(作家)
□『出家とその弟子』より
「私は自分を悪人と信じています」
「私の肉は同じ仏子を食いますもの。
悪人でなくてなんでしょうか。」
「私は善くなろうとする願いはどこまでも失いません。
その願いがかなわぬのは地上のさだめです。」
「仏様は悪いと知って私たちを助けてくださるのだ。
悪人のための救いなのだ」
「百の悪業に催されて罪を感じている悪人よりも、
小善根を積んでおのれの悪を認めぬ偽善者のほうが
仏の愛にはもれているのだ。」
「人間の心にもし浄土のおもかげがあるならば、
それはまさしくゆるした時の心の相(すがた)であろう」
「信じてだまされるのは、まことのものを疑うより
どれほどまさっているだろう。」
「人の僕(しもべ)になれ。
人の足を洗ってやれ……くつのひもをむすんでやれ。」
「おゝ平和! もっとも遠い、もっとも内の。」
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サン=テグジュペリ(作家。『星の王子さま』の著者)
□『星の王子さま』より
「砂漠が美しいのは、
どこかに井戸をかくしているからだよ……」
「あんたが、あんたのバラの花を
とてもたいせつに思ってるのはね、
そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」
「心で見なくちゃ、
ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」
□『サン=テグジュペリの言葉』より
「昨日流された血のゆえに
拳を振ってはならない」
「手に入れたものによってと同様、
失ったことを惜むもの、手に入れたいとのぞむもの、
喪失を嘆くものによっても、
導かれ、授乳され、成長させられる」
「歩みだけが重要である。
歩みこそ、持続するものであって、
目的地ではないからである」
「あるのはただ、前進してゆく力だけだ。
その力を創造しなければならない。
解決なぞ
そのあとで見つかる」
「明日の真理は昨日の過誤によって培われ、
克服すべき矛盾背反は
ぼくたちの成長の土壌にほかならない」
「ひとは、過誤に過誤を重ねながら、
火に通じる道を発見するのだ」
「人間であるとは、まさに責任を持つことだ。
自分には関係がないような悲惨をまえにして
恥を知ることだ」
「犠牲とは、おまえをなにものからも切断することなく、
逆におまえを富ますものだ」
「『われわれは服従すべきでしょうか、
それとも戦うべきでしょうか?』
生きながらえるためには服従すべきであり、
存在しつづけるためには戦うべきである」
「征服とは、おまえの内部に、おまえを通して、
おまえ自身を築きあげることである」
「人間は真理を発見するのではない。
人間は真理を創造するのだ」
「方法こそ異なっていても、目的は異ならない。
目的はつねに同一である」
「救いは一歩踏み出すことだ。さらにもう一歩。
そして、たえずそのおなじ一歩を繰り返すことだ」
「人間は固い水晶に穴を穿ちながら、
ゆっくりとすすんでゆく」
「みんなぼくを信頼してくれているのだ。
もし歩かないとしたら、ぼくはならず者だ」
「真の意味でぼくを豊かにしてくれたのは、
ぼくが受け取ったものより
多くのものを与えた場合だけだった
ということを認めなければなりません」
「労働の一部は身を養いますが、
他の一部は人間を築きあげるのです」
「彼を裁くまえに彼を理解しようと努めるべきである」
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重松清(作家。2001年、直木賞受賞)
□『走って、負けて、愛されて。ハルウララ物語』より
「弱くても一所懸命走っている姿に、
ほんとうに勇気づけられるんです」
「一所懸命走るんです。
勝ちたくて、がんばってるんです」
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司馬遼太郎(作家)
□『21世紀に生きる君たちへ』より
「人間は、自然によって生かされてきた。
古代でも中世でも自然こそ神々であるとした。
このことは、少しも誤っていないのである。」
「人は助け合って生きているのである。」
「自然物としての人間は、決して
孤立して生きられるようにはつくられていない。」
「人々にとって、志さえあれば、
暗い箱の中でも世界を知ることができる。」
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スティーブン・キング(作家)
□『小説作法』より
「作家を志すなら、
何はともあれ、よく読みよく書くことである。
そこで自分自身を教え込むことが
何にもまして貴重な成果を生む」
「取りかかった作品は、
完成するまでペースを落とさずに書き続ける。
毎日きちんと書かないと、
頭の中で人物が張りをなくす」
「何事であれ、自分に才能があるとなれば、
人は指先に血が滲み、
目の球が抜け落ちそうになるまで
そのことにのめり込むはずである」
「どこで何をしていようと、
作家志望者にテレビはいらない」
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瀬戸内寂聴(尼僧。作家)
□『残されている希望』より
「戦争はいかなる名目をつけようと人殺しであり、悪である」
「戦争はすべて悪だと、たとえ殺されても言い続けます」
「私は自分の手で探り当て、
自分の頭で考えて納得したことでないと信じない」
□『ひとりでも生きられる』より
「男女の恋の決算書は
あくまでフィフティ・フィフティ」
「恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして
恋を失ったことのない人はもっと不幸である。」
「愛とは現在にしかないものだ。」
□『愛の倫理』より
「おしゃれの女は、掃除が下手と見て、だいたいまちがいない」
「妻は、やさしくされることを望んでいるだけではない。
やさしい心で理解されることを望んでいる。」
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■ タゴール(詩人。アジア最初のノーベル文学賞受賞者)
□『タゴール詩集』より
「すべての嬰児は
神がまだ人間に絶望してはいない
というメッセージをたずさえて生れて来る」
「花はその花弁のすべてを失って
果実を見いだす」
「彼らは憎み、また殺す、
そうして人々は彼らをたたえる。
しかし神は赤面してその記憶を
いそいで青草の下にかくす」
「人間の歴史は
虐げられた者の勝利を
忍耐づよく待っている」
「もし彼らが背を向けて、
荒野を横ぎる時にお前を見捨てるとも
おお、運のわるい男よ
足の下に茨を踏みつけ、
ひとりで血のしたたった道を旅して行け
夜が嵐でどよめいている時
もし彼らが光を高く掲げないとしても
おお、運のわるい男よ
苦悩の雷火でお前自身の胸に火を点じて
それをただ一つ燃えさせるがいい」
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■ 太宰治(作家)
□『走れメロス』より
「人の心を疑うのは、もっとも恥ずべき悪徳だ」
「若い時から名誉を守れ」
「走るのだ。信じられているから走るのだ。
間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。
人の命も問題ではないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく
大きいもののために走っているのだ」
「信実とは、決して空虚な妄想ではなかった」
□『斜陽』より
「私は確信したい。
人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」
「あさましくてもよい。私は生き残って、
思うことをしとげるために世間と争っていこう」
「私、花も葉も芽も、何もついていない、
こんな枝がすき。これでも、
ちゃんと生きているのでしょう。
枯枝とちがいますわ」
「この世の中に、戦争だの平和だの貿易だの
組合だの政治だのがあるのは、なんのためか、
このごろ私にもわかってきました。
あなたは、ご存じないでしょう。
だから、いつまでも不幸なのですわ。それはね、
教えてあげますわ、女がよい子を生むためです」
「私には、古い道徳を平気で無視して、
よい子を得たという満足があるのでございます」
「いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です」
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■
新見南吉(童話作家)
□『てぶくろをかいに』より
「おかあさんは、にんげんは
おそろしいものだっておっしゃったが、
ちっともおそろしくないや。
だって、ぼくの手を見ても、
どうもしなかったもの」
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■
ノア・リュークマン(アメリカの著作権代理人)
□『プロになるための文章術』より
「偉大な作家など、おいそれといるものではない。
いるのはただ推敲に長けた文章家ばかりである。
よく言われる通り、文章の90パーセントまでは
推敲にかかっている。」
「推敲に当たっては、単語一つ削れば百ドルの得と
思うくらいの気構えがなくてはならない。」
「トーマス・マンは自殺した息子の葬儀にも出ずに
書き続けた。」
「ジャン・ジュネは多年にわたる獄中で
トイレットペーパーに書くしかなかった。」
「フォークナーは工場で働き、
郵便局に勤めながら作品を書いた。」
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浜田広介(童話作家)
□『ないた赤おに』より
「わたしは、おにに生まれてきたが、
おにどものためになるなら、
できるだけよいことばかりしてみたい。
いや、そのうえに、できることなら、
人間たちのなかまになって、
なかよくくらしていきたいな」
「なにか、一つの、
めぼしいことをやりとげるには、
きっと、どこかでいたいおもいか、
そんをしなくちゃならないさ。
だれかが、ぎせいに、身がわりに、
なるのでなくちゃ、できないさ」
「ドコマデモ キミノ トモダチ
アオオニ」
□『よぶこどり』より
「やっぱり、これが、
おかあさんにちがいない」
「ああ、鳥になりたい」
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■
水上勉(直木賞作家)
□『ブンナよ、木からおりてこい』より
「動物はみな弱いものをくって生きる以上、
だれかの生まれかわりだ」
「ぼくらのいのちは、
大ぜいのいのちの一つだ・・・
だから、だれでも尊いんだ」
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