新美南吉の名言1(7月30日生まれ)


「おかあさんは、にんげんは
 おそろしいものだっておっしゃったが、
 ちっともおそろしくないや。
 だって、ぼくの手を見ても、
 どうもしなかったもの」

   出典:『てぶくろをかいに』、新美南吉・作、
          いもとようこ・絵、白泉社、p26より


     『てぶくろをかいに』は、子ぎつねが、
     人間の町へ、手袋を買いにいく童話です。

     母ぎつねは、子ぎつねの片方の手を、人間の手に
     変えて、「にんげんの手のほうをさし出すんだよ」
     と言い聞かせます。

     ところが、子ぎつねは間違えて、きつねの手を
     出してしまいます。それでも帽子屋のおじさんが
     手袋をくれたので、にんげんはちっともおそろしくない、
     という言葉が出たわけです。
     とても、心あたたまる童話です(^_^)。

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