有島武郎の名言6(3月4日生まれ)


「私の一生が如何に失敗であろうとも、
 又私が如何なる誘惑に打負けようとも、
 お前たちは私の足跡に不純な何者をも
 見出し得ないだけの事はする。
 きっとする。
 お前たちは私の斃れた所から
 新しく歩み出さねばならないのだ」

   出典:『小さき者へ・生まれ出づる悩み』、
         有島武郎、新潮社、P27より


     「お前たちは私の斃れた所から
      新しく歩み出さねばならないのだ」
     という最後の一文、これは親にとって
     共通の念ではないかと思います。

     逆に考えれば、子どものために、
     そう簡単には斃れない、ということです。

     “子どものために働く”とか、
     “子どものために離婚しなかった”とは、
     よく耳にする言葉です。これも、
     子どものために斃れないことかもしれません。


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