倉田百三の名言9(2月23日生まれ)


「おゝ平和!
 もっとも遠い、もっとも内の。
(親鸞の台詞)

   出典:『出家とその弟子』、倉田百三、
        岩波書店、P219より


     『出家とその弟子』は、この台詞の直後、
     「なむあみだぶつ」と親鸞が唱えて臨終し、
     幕となります。

     それにしましても、
      「もっとも遠い、もっとも内の。」
     という台詞は、平和というものの本質を、
     見事に表現しきっている、と私は思います。

     人類全体が、その気になりさえすれば、
      “もっとも近い、もっとも内の。”
     になるはずです。そうならない現実だからこそ、
      「もっとも遠い、もっとも内の。」
     という台詞に、私が感動してしまうのでしょうね…。


   
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