書名の50音順で観る『は行』

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 ・『葉隠』、山本常朝
 ・『走って、負けて、愛されて。
     ハルウララ物語』、重松清
 ・『ひとりでも生きられる』、瀬戸内寂聴
 ・『複業で成功する58の方法』、中谷彰宏
 ・『復活』、谷川浩司
 ・『ブッダの真理のことば・感興のことば』、中村元
 ・『プロになるための文章術』、ノア・リュークマン
 ・『ブンナよ、木からおりてこい』、水上勉
 ・『辺境で診る、辺境から見る』、中村哲
 ・『ボクの音楽武者修行』、小澤征爾
 ・『僕のメジャー日記』、松井秀喜

 ・『星の王子さま』、サン=テグジュペリ
 ・『凡事徹底』、鍵山秀三郎




■『葉隠』、山本常朝、徳間書店

 
  「武士道の根本は、死ぬことにつきると会得した。
    死ぬか生きるか、二つに一つという場合に、
    死をえらぶというだけのことである。


   「
七代生まれかわっても鍋島侍と生まれて、
    
お国につくす決意が
    胆にしみついているだけのことである。


   「
鍋島侍には気力も才能もいらぬ。
    一口にいって、お家を一人で背負って立つ
    覚悟をつくればよいのである。


   「
りんとした気持ちでいれば、
    
七呼吸の間に判断がついてしまうものである。

   「
ならぬといふは、成し様足らざる故なり。」 

   「
酒と云ふ物は、打上り綺麗にしてこそ酒にてあれ。
    
気が附かねばいやしく見ゆるなり。

   「
孔子は十五歳ほどの年少で
    学問の道に志を立てたところが聖人なのである。
    いろいろと修行を積むことによって
    聖人になられたのではない。


   「
『只今がその時』、『その時が只今』、
    
つまり、いざという時と平常とは同じことである。

   「
世が末になったのが悪いのではない。
    
人が精を出さなくなったのにこそ罪がある。

   「
分別ありては突破る事ならず、
    無分別こそ虎口前の肝要なり。


   「
修行に於ては、これ迄成就といふ事はなし。
    
成就と思ふ所、その儘道に背くなり。
    
一生の間、不足々々と思ひて、思ひ死するところ、
    
後より見て、成就の人なり。

   「
武士道は死狂いなり。

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■『走って、負けて、愛されて。ハルウララ物語』、
            重松清、平凡社

   
弱くても一所懸命走っている姿に、
    ほんとうに勇気づけられるんです


   「
一所懸命走るんです。
    勝ちたくて、がんばってるんです


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■『ひとりでも生きられる』、
        瀬戸内寂聴、集英社


   「男女の恋の決算書は
    あくまでフィフティ・フィフティ

   「恋を得たことのない人は不幸である。
    それにもまして
    恋を失ったことのない人はもっと不幸である。

   「愛とは現在にしかないものだ。

  
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■『複業で成功する58の方法』、
           中谷彰宏、成美堂出版


   「疲れたら、別のことをする。別のことを考える。
    それが、もっとも早くエネルギーを回復する方法だ

   「出る杭は打たれるけど、出過ぎた杭は打たれない
    というのが、世の中の論理だ

  
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■『復活』、谷川浩司、角川書店

   「七冠王誕生の瞬間に、
    対局者として その場にいたことは、
    よかったのだ


   「
不調を自分で乗り越えるには、
    苦しいときの自分から
    逃げてはいけない


   「
他の人が『これは無理だよ』と
    思っていても、自分が『できる』と
    思っている間は、可能性があるのだ


   「
一回目のチャンスから、
    果敢に攻めていく、常に前進し続ける


   「
何度も何度も負けたとしても、
    自分の道をひたすら歩き続ければ、
    やがてそこに一本の道が拓けてくる


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■『ブッダの真理のことば・感興のことば』、
            中村元、岩波書店

   「すべての者は暴力におびえ、
    すべての者は死をおそれる。
    己が身をひきくらべて、
    殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ


   「
沈黙している者も非難され、
    多く語る者も非難され、
    すこしく語る者も非難される。
    世に非難されない者はいない


   「
ものごとは心にもとづき、心を主とし、
    心によってつくり出される。
    もしも清らかな心で話したり行なったり
    するならば、福楽はその人につき従う


   「
母も父も
    そのほか親族がしてくれるよりも
    さらに優れたことを、
    正しく向けられた心がしてくれる


   「
『かれは、われを罵った。
     かれは、われを害した。
     かれは、われにうち勝った。
     かれは、われから強奪した。』
    という思いをいだかない人には、
    ついに怨みがやむ


   「
実にこの世においては、
    怨みに報いるに怨みを以てせば、
    ついに怨みのやむことがない。
    堪え忍ぶことによって、怨みはやむ。
    これは永遠の真理である


   「
まことであるものを、まことであると知り、
    まことではないものを、
    まことではないと見なす人は、
    正しき思いにしたがって、
    ついに真実に達する


   「
思慮ある人は、奮い立ち、努めはげみ、
    自制・克己によって、
    激流もおし流すことのできない島をつくれ


   「
たとえためになることを
    数多く語るにしても、
    それを実行しないならば、
    その人は怠っているのである


   「
善をなすのを急げ。悪を心から退けよ。
    善をなすのにのろのろしたら、
    心は悪事をたのしむ


   「
『その報いはわたしには来ないであろう』
     とおもって、悪を軽んずるな。
     水が一滴ずつ滴りおちるならば、
     水瓶でもみたされるのである


   「
みずから悪をなすならば、みずから汚れ、
    みずから悪をなさないならば、みずから浄まる。
    浄いのも浄くないのも、各自のことがらである


   「
学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。
    かれの肉は増えるが、かれの知慧は増えない


   「
他人の過失を見るなかれ。
    他人のしたことと しなかったことを見るな。
    ただ自分のしたことと
    しなかったことだけを見よ


   「
旅に出て、もしも自分よりも
    すぐれた者か、または自分に
    ひとしい者に出会わなかったら、
    むしろきっぱりと独りで行け


   「
みずから自分を励ませ

   「
戦場において百万人に勝つよりも、
    唯だ一つの自己に克つ者こそ、
    じつに最上の勝利者である


   「
先ず自分を正しくととのえ、
    次いで他人を教えよ


   「
他人に教えるとおりに、
    自分でも行なえ


   「
以前には怠りなまけていた人でも、
    のちに怠りなまけることが無いなら、
    その人はこの世の中を照らす。
    ……あたかも雲を離れた月のように


   「
為すべきことであるならば、
    それを為すべきである。
    それを断乎として実行せよ


   「
『一切の事物は我ならざるものである』
    と明らかな知慧をもって観るときに、
    ひとは苦しみから遠ざかり離れる


   「
どの方向に心でさがし求めてみても、
    自分よりもさらに愛しいものを
    どこにも見出さなかった。
    そのように、他人にとっても
    それぞれの自己がいとしいのである


   「
準備してなすべきことを
    つねに準備している人を、
    なすべき時に なすべき仕事が害うことはない


   「
目的が達成されるまで、
    人は努めなければならぬ。
    自分の立てた目的が
    そのとおりに実現されるのを見よ


   「
勢いよく努め励め

   「
もしも愚者が『われは愚かである』
    と知れば、すなわち賢者である。
    愚者でありながら、しかも自分は賢者だと
    思うものこそ、『愚者』と呼ばれる


   「
一つの岩の塊りが風に揺がないように、
    賢者は非難と称讃とに動じない


   「
ひとは
    『われはこれこれのものである』
    と考えるそのとおりのものとなる。
    それと異なったものになることは、
    あり得ない


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■『プロになるための文章術』、
         ノア・リュークマン、河出書房新社

   「偉大な作家など、おいそれといるものではない。
    いるのはただ推敲に長けた文章家ばかりである。
    よく言われる通り、文章の90パーセントまでは
    推敲にかかっている。

   「推敲に当たっては、単語一つ削れば百ドルの得と
    思うくらいの気構えがなくてはならない。

   「トーマス・マンは自殺した息子の葬儀にも出ずに
    書き続けた。

   「ジャン・ジュネは多年にわたる獄中で
    トイレットペーパーに書くしかなかった。

   「フォークナーは工場で働き、
    郵便局に勤めながら作品を書いた。

  
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■『ブンナよ、木からおりてこい』、
           水上勉、新潮社

   動物はみな弱いものをくって生きる以上、
    だれかの生まれかわりだ


   「
ぼくらのいのちは、
    大ぜいのいのちの一つだ・・・
    だから、だれでも尊いんだ


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■『辺境で診る 辺境から見る』、
          中村哲、石風社

   
誰もがそこへ行かぬから、我々がゆく。
    誰もしないから、我々がする


   「
必要なのはお喋りではなく、実弾である。
    現地の我々は、飲料水確保に
    全精力をつぎ込む。水は命である


   「
鍬も握っていない外国人が
    農業支援を行うことはできません


   「
『国際化』の致命的な欠陥は、
    下から上を見る視点の欠落である


   「
『戦争協力が国際的貢献』とは
      言語道断である


   「
いわゆる教育の浸透するところ、
    若者は長老の迷信と陋習を笑い、
    都市に流入する。農村は荒廃してゆく


   「
御託はもう結構。ただ実行あるのみ

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■『ボクの音楽武者修行』、
         小澤征爾、新潮社

  「技術の上手下手ではない。その心が人をうつのだ

  「
その場でふりかかってきたことを、
   精いっぱいやって、自分にできるかぎりの
   いい音楽をすることによって、
   いろんなことがなんとか運んできた


  「
予測がつかないけれども、
   ただぼくが願っていることは、
   いい音楽を精いっぱい作りたい
   ということだけだ


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■『僕のメジャー日記』、松井秀喜、文藝春秋

   終わりはないと思うんです。
    一つ何かをクリアしても、
    その先にはまた一つ新しいテーマがある


   「
調子が悪くなったときも、絶対に
    前の感覚を思い出そうとするのは嫌なんです。
    そう思った時点で、それは後戻りですから

  
   「
毎日毎日の試合を全力でプレーして、
    それを積み重ねていくしかない。
    そのためには一打席一打席、
    一球一球集中してプレーするしかない


   「
状況に応じたバッティングが
    どれだけできるか、
    それが打席でのテーマです


   「
まごわやさしい

   「
僕の場合はチームの勝利を思うことが、
    逆に、自分の潜在能力を発揮できる
    一番の刺激になると思っています


   「
成績に満足するとか、しないとか、
    というのはないんですよ。
    常に反省を次に持っていくという
    感じですから


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■『星の王子さま』、
      サン=テグジュペリ、岩波書店

   「砂漠が美しいのは、
    どこかに井戸をかくしているからだよ……


   「
あんたが、あんたのバラの花を
    とてもたいせつに思ってるのはね、
    そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ


   「
心で見なくちゃ、
    ものごとはよく見えないってことさ。
    かんじんなことは、目に見えないんだよ


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■ 『凡事徹底』、鍵山秀三郎、致知出版社

   
微差、僅差の積み重ねが大差となる

   「
平凡なことを非凡に努力する

   「
帰ったら靴を揃える、
    自分のものだけではなしに家族のものも揃える、
    よそへ行っても揃えることです


   「
人間は義務でやらなくてもいいことが
    どれだけできるかということが
    
人格に比例していると思います

   「
汚いものを汚いままにしておいたら、
    もっと心がすさむ


   「
銀行から頼まれて、倒産した施設をずいぶん
    買ってきました。けれども、いまだかつて、
    倒産した企業で、きれいに整然と掃除が
    行き届いていた会社はありません


   「
人が見捨ててしまいそうな小さなことでも、
    紙一枚の厚さでいいから積み上げることが
    大事だと思います。目には見えないけれども、
    確実に積み上がっているんですね


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