歎異抄(親鸞)の名言2(4月1日生まれ)


「善人なをもて往生をとぐ、
   いはんや悪人をや」

   出典:『歎異抄』、梅原猛 全訳注、講談社、P28より


     “善人が極楽に行けるのだから、
       悪人が行くのは当然じゃないか”
     という、非常に有名なパラドックスです。

     善人は、自分はいいことしている、という
     思い込みがある。ところが悪人は、
     自分は悪人だという素直な自覚がある。
     そんな悪人だからこそ、
     阿弥陀さまに純粋におすがりできる。

     また、阿弥陀さまも、
     自分ではどうしようもない人を救ってあげたい、
     という願いがある。それゆえ、善人よりも
     往生が確実なのだ、というのです。

     とにかく、世間の常識を完全に突き抜けた、
     そんな信仰観です(^^)。


      
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