「善人なをもて往生をとぐ、
いはんや悪人をや」
出典:『歎異抄』、梅原猛 全訳注、講談社、P28より
“善人が極楽に行けるのだから、
悪人が行くのは当然じゃないか”
という、非常に有名なパラドックスです。
善人は、自分はいいことしている、という
思い込みがある。ところが悪人は、
自分は悪人だという素直な自覚がある。
そんな悪人だからこそ、
阿弥陀さまに純粋におすがりできる。
また、阿弥陀さまも、
自分ではどうしようもない人を救ってあげたい、
という願いがある。それゆえ、善人よりも
往生が確実なのだ、というのです。
とにかく、世間の常識を完全に突き抜けた、
そんな信仰観です(^^)。
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